どうも、こんにちは、手芸担当、オスマンイノサンのイナリサオリでっす!
前回の「ハギレでも出来ちゃう!簡単!ポケットティッシュケースの作り方」をご覧いただいた皆様から、「そうだったんだ!ってことがたくさんありました!」「次を楽しみにしてます!」なーんてご感想を色々頂いちゃったものですから、嬉しいのなんのって。ありがとうございます~\(^^)/
今回は何にしようかな?と考えた結果、レシピ本「ハンドメイド作家さんのとっておき通園通学グッズ」に載せていたスカラップの綺麗な作り方をよく聞かれるので、今回はスカラップ&裏地付き折りマチの作り方!という、前回よりちょっと難易度アップなものにしました。
「折りマチ」とは、底中にマチが入っており、コップなど丸いものを入れる際に最適な機能となります。コツさえつかめば作り方は簡単なので、ぜひチャレンジしてみてくださいねん!
今回はちょっと長くなりそうなでの、前編、後編に分けたいと思います。
パターン(製図)
さてまずは、パターン(製図)です。
パーツが4パーツ+スカラップです。
縫い代はスカラップのカーブ部分は5ミリ、残りは全て1センチです。
製図は縫い代を含んだ数値です。
出来上がりサイズは、横19センチ 縦20センチ(フリル部分含む) マチ9センチです。
合印は2箇所の「わ」(後程説明)の左右4箇所と、折りマチ部分の表地、裏地の左右4箇所と、スカラップ部分の3箇所です。
スカラップの製図です。
3本の斜線は接着芯のパターン記号です。今回は表地のみ接着芯を貼ります。
カーブの書き方と接着芯については後程説明しますね。
材料
●裏地(パープルドット) 「わ」で1枚
●表地(ピンク無地) 「わ」で1枚
●表地(グリーンドット)2枚
●表地 紐部分(ピンクストライプ)2枚
●スカラップ(ピンクストライプ・表側のみ接着芯を貼る) 16枚
●グログランリボン9ミリ幅 21センチ 2本
●アクリル紐 5ミリ幅 50センチ 1本
●ループエンド 15ミリ 1つ
裁断方法や、パターン記号などの詳しい内容は、前回の記事をご覧下さいね。
今回初めて出てくる「わ」ですが、写真のように、布を折った部分の繋がった箇所のことを「わ」と言います。
パターン記号は◎を半分に切ったものとなります。
その記号部分は、この繋がった状態で裁断をしてくださいね!
今回は合印の箇所が多いので忘れずに2ミリ程切込を入れてくださいね。
スカラップ部分の合印も忘れずに!
スカラップのカーブ部分の製図方法です。
まず長方形を書き、(1センチと書かれている部分は縫い代です)
方眼定規を利用し、45度で8ミリ部分に印を付けます。
Dカーブルーラーの登場です!
この道具は名の通り、カーブを描く際に使う道具となります。
特に洋服の製図をする場合は必ず必要となります。
何種類かありますが、この道具がひとつあれば十分かなと思います。
で!開発者は使われるとは想定していないであろうw、この中心部分を使います!
先程付けた、8ミリの印を通るカーブを描きます。
使える場所はとことん使いましょう!!
カーブが書けたら、縫い代(5ミリ)を方眼定規で書きます。
パターンが完成したら、スカラップを裁断します。
まず、今回のスカラップは表側のみ接着芯を貼るので、裁断前に接着芯を布に貼ります。
接着芯とは、片面に「のり」が付いている布のことです。
のり側を布の裏側部分に置き、アイロンでのりを溶かし、布に貼り付けます。
この接着芯を布に貼れば、通常より厚手になり、見た目にも張りも出て、見栄えも格好良くなります。
強度が増すメリットもあります。
様々な種類がありますが、今回は薄ピンクの伸縮性がある中肉芯を使います。
スカラップを裁断後に芯も同じように裁断して貼ってもOKですが、こちらの方法がより速く出来上がります。
接着芯の貼り方ですが、アイロンにのりが付着するのを防ぐため、当て布を必ずします。
私はダ○ソーで見つけたのでゲットw
パナソニックからも専用布が出ているようですね。
薄手のコットン布などであれば、代用は出来ますよん!
その当て布の上から、アイロンで押さえるようにして、貼り付けます。
アイロンを動かすと接着芯がズレる場合がありますので、ご注意を。
今回はコットン素材なので、高温で大丈夫ですが、あまりにも長時間押さえると当て布が溶けたり、焦げたりしますよ~。
接着芯を貼ったら、いよいよスカラップの裁断です!
今回は接着芯あり8枚、なし8枚があるので、各2枚ずつ一緒に裁断します。
今回のようにストライプの場合は、柄の線を地の目に合わせて裁断しましょう。
ストライプが曲がると変なので(^^;)
続けて、カットしていきましょう~
スカラップ(接着芯あり8枚、なし8枚)を、各1枚ずつを中表に合わせ、いよいよ縫っていきます!
今回スカラップのカーブの縫い代は5ミリです。
カーブ部分は、縫い代が少ないほど綺麗なカーブになるので、極力細くします。
8枚とも縫い終わったら、カーブ部分をメインに糸ギリギリまで切込を約5ミリ間隔で入れていきます。
全て切込を終えたら、5ミリの縫い代の約半分を切り落とします。
引っくり返します。
この時、カーブの美しさが決まります!
ここで、しーーーっかり、爪先を使って、押し込むように、カーブを出します。
私、爪もひとつの道具だと思ってるんです。
だから、常に使いやすい一定の長さをキープしています。
マニキュアとか縫っていればまだ見栄えもいいんですがね~すぐ剥がれちゃうんでw
返した状態です。
この時点で、もしまだカーブがガタガタしていたら、切込がうまく入っていないか、縫い代がまだ多い状態です。
もう一度縫い代をチェックして、再度切り込みなどを入れてくださいね。
アイロン作業に入ります。
アイロンは芯を貼っていない裏側からかけましょう。
その時、指先で少し布を引っ張りながら「控え」を作ってください。
「控え」とは、縫い目が表側に出ないよう、裏側に縫い目を持っていった際に出来る表布約1ミリのことです。
と言っても、今回は1ミリもありませんので、縫い目があからさまに表側に出なければOKです。
私は右利きなので、右側から徐々にアイロンで平にしていきます。
絶対に1回で全面アイロンでぺたっ!はやめましょうw
もしカーブが変だった場合、一度アイロンで押さえると、綺麗なカーブに戻すのが大変です。
少しずつ、少しずつ、丁寧にジワジワ攻めましょうw
でけましたっ!!
続けて、8枚全て完成させましょう~
出来上がったスカラップを無地部分になる表布に粗ミシンで仮止めをします。
「粗ミシン」とは、ミシン目を4ミリ程の大きな縫い目にして縫う方法です。
本縫いではないが固定しておきたい、などの際によく使う縫い方です。
この時、裁断時に入れた合印を目印にスカラップを配置してくださいね。
仮止めなので、上から約5ミリの場所を縫ってください。
8枚全て仮止めが終わった状態です。
スカラップを縫い付けた箇所にドット布を置き、中表で縫い合わせます。
2枚とも縫い終わったらその箇所にアイロンをかけます。縫い代は上倒しです。
次にグログランリボンを縫い付けます。
リボンの下部分を切り替えのすぐ下(1ミリ下)に置き、縫います。
そのあとに、上部分も縫い付けてくださいね。
2箇所とも縫い付けた状態です。
ということで、前編終了!!
スカラップがまだうまく出来ない!という方は、何度でも挑戦あるのみ!
技術面は数をこなすしかないですからね。
コツは伝授しましたので、あとは慣れですたい。
後編は、裏地付き折りマチの作り方ですよ~
続く~
以上イナリサオリでした~!
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