みなさんこんにちは~!
鹿児島薩摩のお国から女子力担当で送り込まれた皮革工房 凜(かわこうぼう りん)のりんです(^^)
今回は、本革を使ったミニチュアブーツの作り方をお伝えいたします♪
つま先をぷっくりとかわいらしく仕上げるところがポイントですよ!
それではレッツゴー!!!
必要な道具
↓必ず必要なもの↓
左から、菱目打ち、目打ち、ヘリ落とし、ウッドスティック(コバを磨くものならなんでもOK)、別たち(カッター、革包丁でもOK)、CMC(トコノールなどでもOK)、ゴム板。それから、写真に映し忘れておりますが、ハンマー、針と縫い糸、ハトメ抜き(後程ご紹介)も必要です。
↓あったら便利なもの↓
左から菊割棒(ハトメリングを付ける場合は必要)、半月抜き(5号)、ハトメ抜き大(14mm)
パーツの準備
まずは革と型紙を準備します。
型紙はこちらを好きな大きさにプリントアウトしてお使いください。
革はタンニンなめしのものを使います。厚みは1mm厚がおススメです。
※靴底(穴ナシ)は2mmがおススメ
後述しますが、靴底パーツは型紙の赤丸が一針目です。
型紙の準備が出来たら革の上に置き、目打ちでけがきます。(キズをつけて線を引いていきます。)
別たちを使ってパーツをカットしていきます。
かかとのパーツ
カットしやすいようにパーツの向きを変えるときれいにできますよ♪
小さなカーブは大きめのハトメ抜きを使用すると簡単です。
縫い穴は菱目打ちを使って空けていきます。
ハトメ抜きを使用して靴ひも用の穴を空けます。
アクセサリーに加工する場合は加工用の穴もあけておきます。
ここではすべて6号のハトメ抜きを使用しました。
つま先のパーツ
つま先パーツのカーブは半月抜きを使うと簡単にカットできます。
パーツの準備が完了しました。
左から、つま先パーツ、かかとパーツ、靴底(穴アリ)、靴底(穴ナシ)
必要な部分のみコバを磨いておきます。
ミニハトメの付け方
穴の強度をアップさせるためにハトメという金具をつけます。
ミニチュアサイズなので、ミニハトメという小さなハトメを使用しました。
表からハトメを通して、裏に返して菊割棒をハンマーで叩いて取り付けます。
取り付け完了!
ちなみに、金具取付用の穴の位置は真ん中じゃなくても大丈夫です。お好みでどうぞ~
縫い方
つま先とかかとのパーツのみを水に浸します。
※革は水に濡れると柔らかくなってキズが入りやすくなりますので、爪を立てないようにご注意ください。
60㎝くらいの糸の両端に針をつけます。
レザークラフトでは1本の糸に2本の針を通してイラストのように縫いすすめていきます。
絵心がなくてすみません(笑)こんな感じです。分かります…よね?
お水からパーツを取り出したら水気を拭き取ります。
パーツが湿っているうちでないと成形が出来ないので、スピーディーに制作しましょう!
写真の赤丸の部分を1針目に縫います。
かかとパーツ(赤)→つま先パーツ(キャメル)→靴底(焦茶)の順番に針を刺していきます。
糸の長さのちょうど中間の部分にパーツが来るようにします。
2針目以降は、つま先(キャメル)と靴底(焦茶)のみを縫っていきます。
パーツの表面(銀面)から出ている針をつま先パーツの次の縫い穴と靴底の次の縫い穴に通します。
裏面(トコ面)は表面からの糸が出ている縫い穴に針をさして縫います。
1針縫えたら2本の糸を同時にかるく引っ張って引き締めます。
同じ要領で縫い進めていきます。
途中からブーツが立体的にもり上がってきます。パーツに隙間が出来ないように糸をしっかりと引き締めながら縫い進めましょう。
つま先のパーツ(キャメル)の最後の縫い穴まで来たら…
かかとのパーツをくるんっとかぶせ、
3枚の革を一緒に縫います。
ここでいったん形を整えます。
かかと側をまだ縫っていないので、S字フックやピンセットなどをかかとの隙間から入れて、つま先をぷっくりと成形します。
このくらい丸みをつけます。
つま先のぷっくりを潰さないように注意しながらかかと側を縫い進めます。
最後の1針まで来たら、表側の糸を裏面に出して(表側のみ縫って)裏面で固結びをします。
5mm~1cm残してカットします。
形の整え方
まずは靴ひもを結びます。
こんな感じ。
お好きな結び方で構いませんよ~
一番上の穴は飾りなので通さないでくださいね!
またまた登場のS字フックで、靴の入り口の形を整えながら折り返していきます。
つま先の形が崩れていたらフックを入れて整えます。
このままでも大丈夫ですが、ちょっと反らせておデコ靴みたいにしていきます。
靴の甲に親指をあてて赤丸の部分をかるく押します。
つま先とかかとを矢印の方向へ力をかけると反った形にすることが出来ます。
この辺りはお好みでどうぞ(^^)/
靴底はパーツを貼るので、ボコボコになっていたら整えておきましょう。
ここまで出来たら革が乾くまでしばらく置いておきます。
革が固くなって形が崩れない事を確認してから次の工程へ進んでください。
乾燥したかどうか分からない方は1晩くらい置いておきましょう。
コバを整えて仕上げる
靴底の縫い目を隠すた為に、靴底パーツ(穴ナシ)を貼ります。
ボンドを使って貼っていきます。全体的に薄くボンドをつけます。
このくらい。ボンドだけで固定するので、少なすぎると剥がれてしまいますのでご注意を!
ただし、多すぎるとボンドの層が出来てしまって断面から見えてカッコ悪いので、適量を心がけます。
クリップなどで圧着します。
革に跡がつかないようにご注意ください。
ボンドが乾くまでの間に靴紐も整えましょう!
リボン結びの形を整えた後、リボンが緩まないようにボンドを付けます。
さぁ!いよいよコバを整えていきます。
縫い目の外側2~3mmのところをカットしていきます。
カーブを切るのは難しいので、写真のように直線を何度も切ると簡単です!
カット完了~
ヘリ落としで角を落とします。
断面が滑らかになるようにヤスリで削ります。
コバに対してまっすぐにあてます。
裏面のエッジの部分はヘリ落しでは難しいので、ヤスリをあてる角度を調整して角を丸めていきます。
ヤスリがけが終わったら、CMCを適量つけてウッドスティックで磨きます。
このくらいまでツヤツヤに磨けたらグッドですね!
お好みの加工を施したら完成です。
いかがでしたでしょうか?
最初はなかなか思い通りの形にはなりませんが、頑張ってくださいね!
型紙の縮尺を変えて、めっちゃ小さいモノやベビちゃんサイズくらいの大きなモノを作る事も出来ます。ぜひいろいろと楽しんじゃってくださいませ!
以上!りんがお伝えさせていただきました~。
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