どもども
五助屋レザーでございますよ。
かなり、いい感じの反響でございました、馬蹄型コインケースでございました。
んで、まー細かく書いたつもりでおりましたが、質問を頂いて、あ!!そこ書いて無い!と気が付いてしまったのです。
まぁ追記と言う形で書いて再UPでも良い気もするのですが、番外編という事で・・・・。『外マチが合わないんですけど・・・』という相談を頂いております。
ん~寸法の通りに切ってる?その型紙の計算合ってる?って答えちゃうのが普通だよね。だって自分はその方法で出来てるわけだから。でも、ちょっと待て、本当にそうなのか?
実験と検証こそが技術の向上であると思っております。
失敗を恐れて何もしないのは馬鹿である、失敗したという事は成長のチャンスなのだから、その原因を究明するのだ。今回は、質問主の技術が足りないと一刀両断するのは、簡単であるが、あたくしに落ち度は無いか?と考えた。
計算の通りなら合う筈である。細かい計算式を書いた所でそれがどうなの?って所だ。
写真で見て感じてもらえたらいいかな?
外マチを貼る始点と終点を先に決める。マチの長さが少しでも長ければこのように中央が余るよね。
始点と終点は変えたくない。素材は革である。この部分はどうしましょう?
中央を貼って(ここまで古いのから読んでくれている読者さんなら接着剤の特性でこれが出来ない種類の接着剤も有るってのがわかるかな?ゴム系じゃないとこういうのは難しいよ)
こして貼ったら、また、余る。コレも押しながら貼る。帳尻は合うのです。素材が革だから。
んでも、こうすると・・・・立体で考えて見ましょう。外マチのリップ部分も長い訳だから外側に倒れたマチになっちゃうね。
コレくらいならば出来上がった後の仕上げの躾でどうにでもなるんですが欲を言えばこの時点で足りない長さならば・・・・マチは内側に倒れるので、(内から外に押しながら貼るようなテンション)シュッと閉じて保持出来る形になるよ。革という柔軟性を利用して良くも悪くも曖昧なところを利用してみましょう。
なんだか肝心なポイントであると思うのだが、ここの張り具合ってほんと1ミリ以下の寸法の差で変わります。コレを読んで実践してもらえたら、あぁなるほどねって思ってもらえるかな?
このサイトをみてチャレンジしてくれた皆様の写真を拝見して自分の書いた文章を読んで。。。。あ!これ書き足さなきゃって思って書き足しました。
とまぁチャレンジしてくれた皆様を人柱にしてしまってゴメンナサイ。
書いてあるマニュアルの通りに作ってもイマイチっていうのはこういう微妙な場所は、書くほうも伝えにくいし、読み取る人もなかなか厄介な物であると思うのです。
書いた僕が言うのもオカシイ話ですが作りながら基本的な革の特性と立体的に物を捕らえてからもう一度作ってみましょ。
ぐっと完成度が上がってると思います。
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