みなさま、ごきげんよう。りんでございます。
初心者でもできる!的な感じのレザクラネタの記事をご紹介しております。
皮革工房凜(かわこうぼうりん)っというブランドのオーナー作家をしながら革教室やオーダーメイド品の制作とか試作品の制作とかなんかイロイロやっております。ブログはこちら。
巷ではハンドメイドがブームですね。手づくりの物をなにかプレゼントしたいけど、ザ・手作り!みたいなものは大人だし、どうなの?という方もいらっしゃるのでは?
それでも、心を込めて、愛を込めて的な・・・という方はレザークラフトがおススメ!簡単に作れるのに高級感も!
今回はプレゼントにもできる素敵なのに簡単ですぐに出来ちゃうキーケースをレクチャーしちゃいますよ!愛しのあの人やあの人やあの人へ!(何人かいるという設定はおかしいw)プレゼントでたくさん作ってみてくださいね♪
型紙の作り方
サイズは17cm×11cm
スマートキーなどの大きめの鍵が入る事を想定してのサイズですので、家の鍵オンリーの方はもう少し小さくても大丈夫です。
下準備
裏面の処理(トコ処理)をします。
作り手さんによってそれぞれのやり方があるかと思いますが、私はCMC(の溶液)を使ってガラス板で磨いていきます。
裏面がつるんとなればOKです。
けがいた線に沿ってカットしていきます。
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パーツの形になってきました。
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角に丸みがある形にしたいので、コインを使用してカーブのラインをけがいていきます。
ま、あんまりお金を本来の用途以外に使用するのはよくありませんがね(しらないけど、たぶん)。
ですので、使用後は塩を振って除霊して神棚などの高い位置にお祀りしておきましょう(嘘)。
カーブのカットは一発で切るのが難しいので、直線的に何度かに分けて切りましょう!
ちなみに、何度かに分けてカットするというテクはこちら↓の記事でもご紹介いたしました♪
まだご覧になられていない方はぜひ見てみてくださいね(^^)
次に、キー金具を取り付けるベロ(台座)の部分のパーツを準備します。
ヘリ落しでヘリ落としでエッジに丸みをつけていきます(大根の面取りのようなイメージ)。
コバ磨きで磨く前にサンドペーパーをかけてガタつきをスムーズにします。
よく、初心者さんは「つるつるにしないといけないのに、サンドペーパーをかけるとボサボサになってしまうっ!」っとおっしゃられるんですが、下図のようにウッドスティックなどのコバを磨く道具で磨くと、つるーんっとなりますので、ご安心くださいませ。
ヤスリがけの時は、表面(ケバケバの繊維)のシルエットがどうこうではなくて、革の本体の方がガタガタなっていないかが重要なのです。
外側よりも中身が大事的な?なんかそういうことわざがあったような気がするけど、思い出せない(誰かおしえてーw)
編集注:山高きが故に貴からず、樹あるを以って貴しと為す。など
キー金具の取り付け
ハトメ抜きで穴をあける位置を目打ちでマークします。
使用する工具はこちら
左からハトメ抜き、カシメ打ち、キー金具、打ち台。
トントントーンっと取り付けます。
まだ縫いつけていないので、少々分けりづらいですが、キー金具の取りつける向きを逆にしがちなのでお間違いなく~~!
表
‘
裏
カシメの打ち方が分からないという方は、こちら↓の記事をご参照くださいませ。
縫い穴をあける
肝心な部分のお写真が無くて大変恐縮なのですが、ベロのパーツのみの穴あけをしますよ。
いろんなやり方がありますが、基本的には革の穴あけは表からあけた方がキレイな縫い目になります。ですが、キー金具を取り付けてから表から穴あけしようとすると不安定で少々やりづらいです。
そういう時は接着前にパーツごとに穴あけをしましょう。先ほどもお伝えしましたが、金具の向きを逆にしてしまう初心者の失敗アリガチ!なので、ご注意を。
写真無いけど、ベロのパーツ穴あけが終了しましたというテイ。
で、表側の革に穴をあけるときはベロパーツを下図のように重ねて、目打ちでマークしていきます。
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表面にうっすらと穴の位置が印されているかと思います.
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よりしっかりと縫い付けるために、ベロパーツのキワの部分にも穴をあけますよ~。
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その後、菱目打ちでしっかりとあけていきます(写真に写っていませんが、ハンマーで叩いてあけるんですよ。怪力の持ち主ではございません)
(突然革の色が変わっていたんですが、戻ります。気づいてたあなたはスバラシイ洞察力の持ち主!!←ドウデモイイ)
穴あけ後貼り合せますが、糸が沈み込むための溝を作ります(完全なる自己流です。やらなくても全然OK!)。
ちなみに、普通はステッチンググルーバーという道具を使って溝を掘ります。
が、アレって裏側が彫れないんですよね。(わたしのやり方かな??)というわけで、私はこうするのです。道具はなんでもいいんですが、わたしが使っているのは革のカービングに使用するモデラというブツです。
パーツの接着(圧着)
サンドペーパーで接着面を荒らすとしっかりと接着できますよ。
で、ココ重要!
接着する前に穴がズレていないかチェックしましょう。
光が透ければバッチリだね!うまくいっていなかったら穴をズラして微調整など、おのおの対策を考えるべし。
レザークラフトでの縫い方(糸の準備)
縫い方は五助屋さん師匠もご紹介されていましたが↓、私は違う縫い方をしているのでちょっとご紹介しますね。
以前もご紹介しましたが、糸がこのように通りますよ。っというのを頭に入れたうえでお読みくださいませ。
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糸の長さは縫う距離の3.5倍ほどを使用します。ただし今回のようにとても短い長さを縫う場合は縫いやすように少し長めですが、50~60㎝準備します。
ロウをなすりつけます。
全体が少しベタっとした感じになります。(糸の毛羽立ち防止と縫い目の緩み防止の効果)
針を2本準備し通していきます。
このくらいの長さを通したところで・・・。
糸を2ヶ所縫います。
糸のちょうど中心あたりを貫かないと後々裂けちゃいますので、何度かやり直してでも中心あたりを貫きます(わたしは糸の短い側をチクチクしますが、反対側をチクチクするやり方もあります。お好みでどうぞ)。
針の先端側を親指と人差し指で挟み、下図のようにスライドさせます。
ダマが出来ますが、そのままスライドさせると・・・。
このようになります。
たまにダマが解けなくてうまくいかない時がありますので、その時は糸を切ってやり直しましょう。縫っている時に糸が針から取れちゃうという事がなくなりますので、ストレス・レスで縫えますよ~。
もう片方も同じようにして、このように糸の両端に針がついている状態にします。
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レザークラフトの縫い方(手縫い)
ますは矢印の2番目の穴に針を刺します。
このように、左右の糸の長さが同じ長さになるようにします。
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次に、右側の糸を1番目の穴へ
‘
このように↓糸をくるんとして左側から2番目の穴へ
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たるみを引き締めるとこんな感じ。
表
‘
裏
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端の部分は2重にしたいので今度は左側の針と糸をこのように↓くるんとします。
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糸を引き締めるとこんな感じです。
表
‘
裏
‘
では、ここからが本番!縫っていきます(私は右側の針から縫っていきます。縫い方は人ソレゾレ)。
右を差して、左の針を下から十字になるようにしてキャッチします。
‘
一旦、右の針を引き抜き、引き締めます。
‘
その時にキャッチした時の十字を崩さないように親指と人差し指でしっかりとホールドします。
‘
次に、手首を90度回転させ、キャッチした②の方の針を刺します。
‘
刺す時まで十字のままキープします。
‘
ここでやっと左手を②の針から解放して右手に委ねます。
たるみを引き締めキュッとします。
で同じ要領で縫い進めます。
こんな感じですね。表↑
裏↓
この後縫い進めてきた方向とは逆方向に2~3針戻ります。(返し縫いの要領)
ロウを引いたので適当なところでカットすればいいのですが、念のためにボンドを付けてカットしますよ。
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チョッキン!
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恥ずかしながら、以前アップした動画がございますので、動いてないと分かりませんよという方はご覧あれ。
コバの処理
ヤスリで磨いてつるんとします。
前述しましたが、わたしはCMCという怪しげな粉を溶かした液で磨きます。コバ磨きに関してはこちら↓の記事をチェケラー!
おまけ
ただホックをつけるだけでは物足りないっ!という方は、こんな感じでフラップっていうですかね?フタの部分のデザインをちょっとアレンジするのもいいんではないでしょうか?
こんな↑感じで穴開けて縫います。少々めんどいですが、やってみたい方はどうぞ!
いつのまにかホックつけ終わっていますが、四角いデザインの方は端からそれぞれ1.5mmの部分に付けております。フラップデザインの方は端から3.5mm(ちょっと奥目につけた方がいい感じでしたよ)
‘
ホックの付け方が分からない方はこちら↓をご参照くださいませ。
以上です。りんがお届けいたしました~♪
作るのが面倒な方はこちらからご購入可能です。
いや、作ってみてねっせっかくだから(笑)
じゃね!サラバ♡
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